SoftBankの「通信品質確保対策の導入について」思うこと

9月29日にSoftBankは「通信品質確保対策の導入について」というお知らせを出しています。SoftaBankに限らずどこのキャリアも通信の使用量についてそれなりの制限をかけています。しかし、今回のSoftBankの方針はiPhoneユーザーにはちょっと厳し過ぎる内容となっています。

ソフトバンクモバイル株式会社では、通信品質およびネットワーク利用の公正性確保のために、パケット定額サービスに加入し一定期間に大量の通信をご利用される一部のお客さまに対して、2009年12月1日(火)より通信速度の制御を実施する場合がありますので、お知らせいたします。なお、通信の切断は行いません。
(一部省略)
前々月の月間パケット数が、(一部省略)パケット定額フルの場合、1,000万パケット以上のお客さまについては、当月1ヶ月間、パケット定額サービスが適用されるパケット通信の速度を制御する場合があります。

1,000万パケットとは1.2GB弱になりますが、1日に換算すれば約40MBってことになります。この方針については安否両論あって、

  • 1ヶ月に1,000万パケットなんて使わないし、一部の大量にパケットを使うユーザーが規制されて一般ユーザーは逆に恩恵を受けるので大賛成。
  • 1日換算40MBじゃネットラジオを頻繁に聴いていたらすぐだし、規制されたiPhoneの良さが発揮出来ないよ。

って感じだと思う。私は状況的には前者なので規制を受けるほどの使用量はないです。さすがに1日に40MBを超えることは使用状況により有ると思いますが、それが毎日続くほど暇では無いからです。しかし、心情的には後者を支持したいです。

まず、前々月の月間パケット数でその月1ヶ月間を規制する懲罰的なやり方が、本当に公平性確保になるのか疑問です。(お知らせでは「速度を制御する場合があります」となっているので必ずしも規制される訳でも無さそうなので何とも言えませんが)例えば極端な話し、1,000万パケットが誰も使っていない地域や時間帯で使われても誰も困らない訳で、それで2ヶ月後に規制されてもちょっと違うように思います。公平性から言えば、長時間大量のパケットを使っているユーザーをリアルタイムで制限して他のユーザーの帯域を確保するという方法でなければならないと思います。
そもそも今の各キャリアの料金プランが悪いのだと思います。ちょっと使えばすぐ上限になるような単価設定。同じ上限を払うなら使えるだけ使った方が得という感覚がユーザーに生まれ、パケットを節約しよとう意識が薄れてしまう。個人的には上限を15,000円くらいにして多くのパケットを使うユーザーにはそれなりに払ってもらい、1パケット0.0005円位にして1,000万パケットで5,000円になるくらいが良いんじゃないかと思っています。

次にSoftBankは純増No1ということでユーザーも増えているし、iPhoneに至っては「iPhone for everybody キャンペーン」で多くのパケットを消費するiPhoneパケット定額フルの上限を下げるという事をしておきながらユーザーにツケをまわすやり方がちょっと違うんじゃないのかと思います。まず、ユーザー増に耐える設備投資が必要なんじゃないの。それをやってからユーザーにお願いするってのが筋でしょ。