iBookでw3m

最近iBookでいろいろいじっているのが、w3mです。w3mはターミナルエミュレータ上で使うテキストベースのWWWブラウザなのですが、以前Zaurus SL-C860に導入して今でも便利に使っています。それをiBookにも入れて同じ環境にして使いたいなと思ったのがきっかけでした。
もともとiBookに入っているMacOS XUNIXなのでw3mの導入は簡単でした。まずはここから最新版のw3m-0.5.1.tar.gzをダウンロード。解凍後「ターミナル」でw3m-0.5.1に移動後「./configure」を実行してみるとエラーになります。「gcライブラリ」が無いのが原因のようなので、gcライブラリをここからダウンロード。先に

./configure
make
sudo make install

でインストールしておきます。これで「./configure」もエラーになることなく完了。後は「make」して「sudo make install」でインストール出来ました。
w3mは「/usr/local/bin」にインストールされるので「ターミナル」で

/usr/local/bin/w3m http://d.hatena.ne.jp/osbaka/

とすればここが表示されます。日本語も問題なく表示されます。いちいち/usr/loc...と打ち込むのも面倒なので「.bash_profile」に「export PATH=/usr/local/bin:$PATH」を記述してパスをとおしておきます。
次にZaurusと同じ環境にするためZaurusからw3mのメニューファイル「menu」とキーマップファイル「keymap」とブックマークファイル「Bookmark.html」を「~/.w3m」にコピーします。しかし、そのまま持ってくると「メニュー」と「ブックマーク」の日本語が文字化けしてしまいます。これはZaurus文字コードが「EUC」のためのようです。「menu」と「keymap」を「UTF-8」に変換してから「~/.w3m」にコピーすれば文字化けすることなく表示できました。
ここまででw3mによるWWWブラウズは問題無いのですが、日本語の入力がうまく行きません。例えば、ブックマーク登録するときカテゴリーに日本語を入れても表示されません。これはこちらを参考にしてみました。
「~/.inputrc」を作って以下を記述しておきます。

set convert-meta off
set meta-flag on
set output-meta on

これで日本語の入力も出来るようになりました。
ただ、Zaurusから持ってきたメニューファイル「menu」を文字コードだけ変換したものを使ってもレイアウトが崩れてしまいうまく表示出来ない現象があります。これ以外は非常に表示も早くとても使い安いです。